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砂時計

 

砂時計――水の声音




十年振りに見た甥は、小学六年生とは思えないほど小さかった。山波市咲はここ数年、兄夫婦とは連絡を取っていない。だからこの日圭斗と出逢ったのも、全くの偶然であった。
圭斗のことは彼を心配する、兄の友人たちから聞いていた。とうとう家族に受け入れられることなく家を飛び出した十二歳の圭斗。彼の親は彼を探すこともしなかった。連れ戻す方がよほど酷だ、とでも思っているのかも知れない。ばかな、と思う。怒りを覚える。もし自分が親なら、けして離しはしないのに。大切だと思っているのなら。
圭斗は葵という年上の少年に出会い、それからは一人暮らしの葵の部屋に居候していた。五月のことだ。
そして今、叔父――といっても、圭斗には知らない小父さん――の市咲の家にいる。朝食のパンを買いに行った帰りに砂浜に転がっていた子供が、自分の甥だとは夢にも思わなかった。
「知らない所を探索してたら、帰れなくなっちゃったんです、道に迷って」圭斗は真面目な顔でそう言う。夏休みで、同居人が友人たちとキャンプに行ってしまい、留守番に飽きた圭斗は、「旅に出た」のだ。
「明日の夜までには帰らなくちゃ。それじゃあおじさん、朝ごはんどうもごちそうさまでした」頭を下げて出て行こうとする圭斗の腕を掴んで引き止めた。
「車で送ってやる。道が判らないんだろう」
「え、でも……」
「どうした。他にどこかへ行く用事があるのか」
「そうじゃなくて――今、すぐ帰っても、誰もいないし……」
どうせ独りなら、迷いながら時間をかけて行くほうがずっと楽しい。そういった言葉に嘘は無いだろうが、圭斗にとって他人である市咲からの申し出はいささか、親切すぎたのだ。警戒されるのも当然。必死に言い訳を考える。やっぱり肉親はかわいい。少しでも長く手元に置いておきたい……。
「あー、野宿するとわかっている、迷子の子供を一人追い出すわけにもいかんだろ。明日の夕方にでも送るから、今日はここに泊まっていけ」
市咲を見る、圭斗の眼の表情の変化。一瞬後にはそれは見事に押し隠され、圭斗はにっこりと笑った。
「それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきます」


オレは今、かどわかされようとしているのだろうか。圭斗は内心腕組みして考え込みながら笑顔を男に向けていた。大丈夫、悪い奴ならオレがやっつけるのみ……!
期待に輝く瞳で見つめられた市咲が少々たじろいだのを気にも留めず、圭斗は「それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきます」ぺこりと頭を下げた。
階下に降りていった男の背が見えなくなると、携帯電話を取り出し、葵兄ちゃんへのメールを作成する(知らないおじさんに拾われてしまいましたが、どうぞ心配しないで下さい)。送信して電源を切ってしまうと、男の消えた後を追った。
一階はケーキ屋だった。テーブルと椅子が何組か置いてあるが、客はまだいない。
「手伝うか、圭斗」あまり似合っていないエプロンをつけた男が、棚から別の一枚を取り出す。「ちょうど今日、バイトの奴が休みなんだ」
「バイト代くれるんですか?」圭斗はそれを受け取って、広げた。


「楽しかったぁ」
夜になり店を終えて、圭斗は満面に笑顔を湛えていた。ああそうかい、市咲が呟く。楽しかったのは女性客にモテにモテた圭斗だけで、市咲の顔にはあちこちに絆創膏が貼ってある。フリルのついたかわいいエプロンに、圭斗が激怒したのだ。よほど女の格好をするのが嫌なようだ(違和感無く似合ってしまうのがとても悲しいのだ)。跳びかかってくる圭斗はやけに喧嘩慣れしていて、おかげで取り押さえるのに苦労する羽目になった。
しかし、喜ぶべきこともあった。市咲はどうにか圭斗の信用を得ようと策を巡らそうとしたのだが、圭斗は騒動の際に警戒心をどこかにすっ飛ばしてしまったのか、その後は睨まれるでも見つめられるでもなく、いきなり懐かれて市咲が面食らったほどだ。しかし嬉しい反面、不安に襲われた。こんなに無防備で大丈夫なのだろうか。叔父の贔屓目なしにでも、圭斗は容姿・性格ともに、そこらの女の子よりずっとかわいらしい。力ずくで攫われようとしたなら逃げられるだろうが、口八丁手八丁で口説かれたりしたら、簡単に騙されてついて行ってしまうのではないか。現に今も――そうだ、俺について来ちゃったんじゃないか!
頭を悩ます市咲を尻目に、圭斗が夕飯を作り始める。頭を振ってそちらを見ると、えらく手際がいい。「慣れてるんだな」声をかけると、「だって、葵が喜んでくれるから」
坂河葵は、どんな男なのだろう。彼が圭斗を救った、というのは事実だ、今のところは。しかし――自分の甥が彼を信じすぎているような気がしてくる。絶対の信用、というのとは違う――盲信。圭斗は葵を喜ばせるために、おそらく何だってするだろう。もし葵が、そんな圭斗を何かよくないことにでも利用しようとしているのなら。圭斗に悪い影響を及ぼす存在ならば。市咲の脳裏にある考えが浮かんだ。――圭斗との時間が過ぎれば過ぎるほど、彼は愛しい存在になっていった。


とはいえ、二人の間の十年を、たった一日やそこらで埋められるものではない、ということはよく承知していた。そもそも自分たちの本当の関係を、肝心の圭斗が知らないでいるのだ。市咲は言い出す機会を窺っていた。
圭斗が作った朝食を二人で食べていると、不意に彼は言った。
「お昼頃に葵が迎えにきてくれるって。さっき、電話で」
起きてすぐに電話をかけると、怒鳴るようにそう言われたらしい。
そうか、とだけ、市咲は答えた。「葵」が来るのか、ここに。昨夜は一人でついカーッとなってしまったが、圭斗の話では、彼は誰よりも強くて優しくて頭も良く、とても頼りがいのある男らしい。とんでもない。彼が圭斗の言ったとおりの人物なら――もちろんそれが表面上のことだけではないとして――、自分では敵わない。ただ自分の方が彼より十何年か早く生まれた、ということだけでは。
(ええい、だめでもともと、いっそ当たって砕けるか)
市咲が口を開きかけたまさにその時、――「犬ぅッ」
窓の外を見ていた圭斗が外へ飛び出していく。市咲はがっくりと肩を落とし、「行儀が悪いぞ、コラ」などと口の中で言いながら、自分も外に出た。
圭斗は一匹の仔犬とじゃれあっていた。あの勢いで出て行って、よく逃げられなかったものだ。
「見たことないやつだな」
「じゃあ、迷子かな」中に入れてもいいか、と訊いてくる。断る理由も思いつかないので頷いてやると、きゃあッ、と叫んで犬を抱きしめた。
失敗した、と気付いたのは、ほんの三十分が過ぎた頃だった。市咲が圭斗と二人で過ごす筈だった昼までの貴重な時間が、罪のない仔犬に奪われてしまったのだ。せっかく今日は、客がまったく来ていないのに。しかし無邪気に犬と戯れる圭斗に子どもじみた文句を言えるわけもなく、市咲はそれを眺めて満足するしかなかった。
……あと、二時間ほどで正午だ。坂河葵は何時頃来るのだろうか。高校生だろうが中学生だろうが、子どもだ、といって斬って捨てるようなことはしない。だから奴が、完璧でなければいい。圭斗の言うような、〈理想の父親像〉そのもののような男でなければいい。
客のいない店の中で、市咲はレジのところに座ってウトウトしていた。圭斗は仔犬と二階にいる。
ドアが乱暴に開かれた。市咲が目を開けて何か言うより先、ギラリと銀色に光る刃が目の前に突きつけられた。
「フッフッフ……油断したな」
鼻に白いガーゼを貼った若い男は勝ち誇って言った。五人の仲間を連れている。
「なんだ、一昨日の連中じゃないか。懲りないな、また強盗未遂に来たのか」
「今日は未遂じゃねえッ。見ろ、あれを!」
外を指差した先に、更に二十人程の男達が待ち構えていた。
「五人でもって返り討ちにされたのがそんなに悔しかったのか。でもこれじゃあ、成功しても分け前少なくならないか」
「うるさいっ。おれたちは復讐に手段を選ばないのを美学としているんだ!」
市咲はうんざりした。おまえらにプライドはないのか。
「面倒臭えな……一昨日見逃してやるんじゃなかったな」
今更言っても仕方がない。無造作にナイフを押し返して立ち上がった。
「今日は忙しいんだ、明日にしてくれないか」
しかし、聞き入れてはもらえなかった。仕方なく、向かってきた男の腹に蹴りを入れて吹っ飛ばし、側にいた男の腕を捕らえ肩を外す。それを見ていた外の男たちが雪崩込んできた。
「おい、レジに金入ってないぞ」
「じゃあ奥だ、上だ」
クソッ……。絶対にこいつらを、二階に行かせるわけにはいかない。上にはいる。市咲が今、何よりも護りたい存在が。
「なになにっ、お祭り?」
市咲の思いを裏切るように、物音に降りてきた圭斗が目を丸くする。
「バカ、圭斗、出てくるな!」
咄嗟に怒鳴ってからしまった、と思った。男たちの暴力の標的に、圭斗も加わってしまう――。
血の気の多い若者たちは凶悪な笑みを浮かべて圭斗を見た。


敵は二十人か三十人。そんな人数で一人のおじさんをいじめるなんて。すっごく悪い奴らだ。――圭斗は、ニヤニヤとこちらを見る男たちをキッと睨み返した。
「こっちへおいで、お嬢ちゃん。おれらと一緒にあそぼーぜ」
言ってくるのを無視して、戦略を練る。敵は大人数、武器――金属バット、鉄パイプ、ナイフ等――を所有している。これでは普通にやっても勝ち目はない。ではどうするか。挑発に乗ってはいけない。敵が圭斗を女の子だと思っているのなら、(まったく不本意だが)それを巧く利用できないだろうか。
と、圭斗の足元にいた仔犬が、束の間の休息を得た市咲の前に飛び出し、男たちに向かって吠え立て始めた。
「なんだよ、うっせえなぁ――どけっ」
近くにいた男が躊躇なく犬を蹴りつけた。悲鳴を上げた小さな体が壁に激突し、落ちる。動かなくなった。圭斗は目を大きく見開いて立ち尽くしている。視界が歪み、白くなり、急速に色を取り戻す。しかし血のごとく、赤い。
「……圭斗に、触るなあッ!」
市咲の声が聞こえた。圭斗の周りに、いつの間にか男たちが群がりかけていた。
「――ゆるさない」
つぶやいたそれは、誰の耳にも入らない。


圭斗がふわりと舞い上がった。いや、実際は跳躍したのだ。仔犬を蹴った男の顔面に膝を叩き込む。体を宙で反転させ、首筋を肘で撃つ。倒れた男は失神してしまっている。男たちは呆然としていたが、二人目の、股間を強打された「ぎゃあっ」という声にハッと我にかえる。罵声を上げて圭斗に襲いかかった。
市咲が自分でもよく分からないことを叫んだが、すでに店の中は男たちの怒号に溢れていた。甥の元へ行こうとしながら、邪魔なのを一人二人殴り倒す。
視界から、不意に圭斗の姿が消えた。男たちが山のようになって圭斗を覆い隠している。すぐそこなのになかなか辿り着けないもどかしさに歯噛みする。痛めつけられた体が重い。
男たちの足の合間から、圭斗の年齢の割に小さな体が転がり出た。やはり多勢に無勢だ。頬が腫れ上がり、口元には血が滲んでいる。足も痛めたようで、もはや逃げ回るのも容易ではない。店の隅に追い詰められた圭斗は、それでも眼だけは強く、男たちを見据えていた。市咲ももう、膝に力が入らず立ち上がることができない。
敵はまだ、七人残っている。自分たちより年若い圭斗に暴力を振るうのが楽しくてたまらない、とでもいうような笑みを浮かべ、内三人が同時に得物を振り上げた刹那、圭斗が、は、と小さく、安堵の息を吐いた。
振り下ろされた凶器は、すばやく圭斗の前に回りこんだ、男の鉄パイプに受け止められた。流れるような動作で、敵の胴を強打する。
――ほんの数秒で、決着がついてしまった。意識のない何人かを残して男たちが逃げ出していくと、圭斗が葵、と叫んで彼に抱きついた。
「いつからいたの? オレっ全然気付かなかったよ」
「ああ、あの人ごみじゃな。大丈夫か」
圭斗がうなずくと、鉄パイプを捨てた坂河葵はキラリと一つ、さわやかに笑んで、「この、ばかっ」
頭頂部に拳骨を落とされた圭斗が頭を抱えてうずくまる。「ごめんなさい……」
「知らない人についていくなって、何回言えばわかるんだ!おまけにあんなメールを一本寄越したきり、連絡も――あ、コラ圭斗」
説教を無視されて、坂河葵は少し傷ついたような表情をした。圭斗は駆け寄って仔犬をそっと抱き上げた。「よかった、生きてる……」
葵は苦笑交じりに溜息を吐いて、「あっちに動物病院があったから行ってこい」
「うんっ」笑顔で大きく頷いて、圭斗が少し足を引きずりながら走って出て行ってしまうと、葵はじろりと市咲を見た。
「どういう了見で圭斗をたぶらかしたんだ。言っておくが圭斗は男だしそういう趣味もないし、子どもだ。愛人にでもしようとしていたのなら他を当たれ」
「……ひとをいきなり変質者扱いするな」
市咲は倒れていた椅子を起こし、腰を降ろした。「そうじゃあない。――俺は圭斗の叔父だ」
「叔父? じゃああんた、――山波市咲か」
「なんだ、知ってるのか。それなら話が早い」
市咲は真っ直ぐに葵を見上げた。
「圭斗は俺が引き取る。君はこのまま帰ってくれないか」
しかし葵は首を横に振った。
「だめだ。圭斗は連れて帰る」
市咲に敬意を払う様子もない。
「あんたは、圭斗が親に虐待されていたのを知っていたんだろう。当然だよな、あいつの親はあんたの兄貴だ」
「……ああ」
「そしてあんたは何もしなかった。圭斗を見捨てた。そんな人間を信用できるか」
なるほどね。市咲は小さく笑った。圭斗の為に出た言葉だ。この男は信用できるだろう。自分の兄よりずっと。と思った途端、彼の心がニヤリと笑った。
「じゃあ俺は、何故君のように素行の悪そうな子供に、かわいいたった一人の甥を預けるなんて思える? どうして君を信用できる」
う、と言葉に詰まって、葵は眉根を寄せる。
「それは――でも」圭斗はたった今、あんたの喧嘩に巻き込まれていたじゃないか。言おうとして、圭斗に喧嘩のやり方を仕込んだのは自分だ、と開きかけた口を閉じる。
「本気で悩むな」百面相をしている葵につい吹き出して、市咲は手をプラプラと振った。からかわれたことに気付いた葵が頬を紅潮させて、手近にあった皿を投げつけてくる。「畜生、この――困った大人め!」
「まあそう怒るな。こっちは折角手に入れた大事な甥を手放すんだぞ」
二枚目を避けた顔面に、三枚目がめり込む。
ふと、葵が表情を引き締めた。「折角手に入れたって割には、簡単に手放せるんだな」
「簡単にって訳じゃあないさ」
市咲は額をさすりながら言った。
「ただ、今朝考えたんだ。圭斗は余程君を信頼しているらしい。それに、いざ圭斗のこと全部を引き受けるとなると、子育ての自信がないんだよなあ。それなら、圭斗は君に預けようと思う」
圭斗が転がるように走ってくるのが見えた。葵は市咲の横を抜け、入口を開ける。
「でも、圭斗を養子にしたいと思ったのは、やっぱり本心だったんだ」
葵がちょっと振り返った。暗い蒼に染めた長めの髪が揺れる。「……圭斗が、必ずしも俺を選ぶとは限らない。あなたが肉親だと知れば、ここに残りたいと言うかも知れない。それに、圭斗にはまだ、大人――親として愛してくれる大人が必要だと思う」
葵が吐いたのは弱音だった。「俺だってあいつのことで絶対の責任を負うことはできない。その内、圭斗を重荷に感じて放り出すかも知れない」
「確かに君だってまだ子供だ。だから必要なときにはいつだって力になろう。だが、俺は君ほど立派な父親にはなれない」
頭を巡らせると、葵と目が合った。「責任を押し付けるようで悪いが。圭斗に必要なのは、君だ」
一瞬泣きそうな顔になった葵は、「ふん」、ニヤッと笑った。
「良かった。圭斗の肉親って、みんな圭斗のこと嫌ってるのかと思ってた。――少し、気が楽になりました。ありがとうございます」
彼の胸に、圭斗が飛び込んだ。息を切らしながら、「犬、今日だけ入院すれば大丈夫だって。それでね葵、あの子、やっぱり野良だったの。……連れて帰ってもいい?」
「だめ」葵は即答したが、叱るような口調ではなく、圭斗を見る目も優しく笑っている。
「うちには猫がいるだろう。一緒には飼えないんだよ」
「そっか……」圭斗は肩を落とした。困ったな、と首を傾げる。引き取り手を探さなければならない。
「ここに置いていけばいいさ」
市咲が言うと、二人揃ってこちらを見る。
「俺が面倒見てやるよ。寂しい独り者だしな」
「ありがとう、おじさん」
圭斗が歓声を上げて市咲の右手を両手でぎゅっと握った。「おじさんいい人だったんだね。世界征服を企む悪の怪人だなんて疑ってごめんなさい」
なんだそりゃ。返す言葉が見つからない。
「そろそろ帰るぞ」
そっぽを向いて笑っていた葵が圭斗の頭に手を載せて言った。「圭斗がどうもお世話になりました」
「おせわになりました。――おじさん、犬に会いに、また来てもいい?」
圭斗は確認の意味でそう訊いたのだが、市咲そこまで考えていなかった。もしかするともう会うことは無いかも知れないとすら思っていたのに。思いがけない嬉しさに、笑みが洩れる。
「その時はもちろん、俺にも会うんだろ。それならいつでも来い」
にっこりと、会心の笑顔を市咲に見せて、圭斗は葵に一歩後れて店を出た。話しながら遠ざかっていく。振り返ることなく。「あっちに大きい水があったの。あれが海なんだよね?……」
「さて、と」二人の後ろ姿が見えなくなると、市咲はコリをほぐすように肩を回した。犬の名前を考える前にやることがある。片付けなくてはならない店内を見回して、
「大いに散らかしてくれたよなあ」
溜息を吐いたのだった。
 

 

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2004.11.2 up
約二年前の文章。おうかわが退化しているのがはっきりわかりますね。
これは大学の教ゼミで書いたものです。なのでこれだけで読めるようにしたつもりなのですが、シリーズっぽさが抜けなかったようで・・・。
ネタが浮かばなかったからって水声から取り出したのが敗因ですかね。
良かったら感想ください。今の文章とどっちが好きか、とか(笑)

 

 

 


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